タイのお祭り「ロイカートン」は凄い人の数でした。

リーバーサイドで食事をした後、

コムローイを打ち上げるため、その場所へと向かいました。

ところが、あまりの人と車の数で、乗り込んだ車は全然動きません。

しょうがなく僕らは車を降りて、歩いて向かうことにしたのです。

ロイカートン5

あまりの人の多さに、ぼくは子供を抱っこして、

一心不乱に歩き続けました。

何度も写真を撮りたい、ビデオを回したいと思っても、

その場で立ち止まって、カメラを取り出し、撮影するという余裕は

全くありませんでした。

一度だけ、ちょっと空いたスペースで立ち止まり、

ビデオカメラを回したのですが、ほんの一瞬しかそのタイミングはありませんでした。

 

 

どうにか辿り着いた場所で、

コムローイ打ち上げに成功しました。

「やったー!上がれ、上がれ!!」

ところが、その余韻に浸る間もなく、

すぐに動き出さなければ、帰れなくなりそうでした。

車が待っているであろう場所に、また一心不乱で歩き出しました。

 

コムローイ2

 

人ごみをかき分け、かきわけ、かなり歩きました。

乗り込んだ車もかなり遠回りしながら、どうにかホテルまで連れて帰ってくれましたが、

帰り着いたのは、もう深夜になろうとしてました。

ホテルの窓から見える、まだ無数に上がり続けているコムローイ、

夜空を埋め尽くすほどの赤い光に感動しながらも、

疲れ果てて眠りにつきました。

 

 

事件は、その翌朝に起こりました。

昨日撮影したカメラとビデオを見ようと思った時でした。

「カメラがない!」

ウエストポーチに入れていたはずのカメラがない。

 

 

めちゃくちゃ人が多かったので、

財布とかカメラは当然、常に警戒してました。

常にウエストポーチ(タスキ掛けに肩からかけていた)

のふくらみも確認していました。

ところが、どこにもない。

 

 

昨日の夜の記憶を色々とたぐり寄せました。

リバーサイドレストランでは、何枚も写真を撮った。

帰る時に、カメラはカバンの中に入れた。

 

 

思い当たる紛失場所は2か所。

まず、コムローイを買う時に、財布を出した時に、カメラを落としたか、

ビデオを回したくて、それを取り出した時にカメラを落としちゃったか。

どちらにせよ、それらの場所に落としたのであれば、

まず見つかるはずありません。

万が一、拾った人がいてもあのお祭りの大混雑のなか

警察に届ける人などいるはずもありません。

 

 

絶望が襲います。

何度も何度も自分の身の回りを探しましたが、ありませんでした。

落としちゃったようです。

 

 

ベトナムの写真は、どうにかパソコンに保存してました。

でも、チェンマイに着いてからの写真は保存していませんでいした。

カメラはしょうがない。

でも、あの屋台、動物園、ドイステープ、家族の思い出の写真はどうにかならないか・・・

念願だった「コムローイ飛ばし」が叶った翌日には、

『落ち込んだ心をどう盛り上げる?』

そんな試練が待ち構えていました。(苦笑)

でも、誰のせいでもありません。

自分の責任です。

 

 

奥さんは、こう言ってくれました。

「あの人ごみの中、子供が無事だっただけでも良かったと思うよ」

それほど凄い人ごみ、危ないほどの人ごみでした。

 

 

ぼくは一言、こう言った。

「そうだね。コムローイを打ち上げれたし、ツイテタね」

 

(つづく)

 

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