家族で久しぶりに「インド料理」を食べに行きました。
インドは、13年ほど前に、家族3人で半年間ほど住んでいた国。
その時、娘は2歳半から3歳を迎えるまで過ごしていた。
ところが、その半年間のことを何も覚えていない。
インドのことは何も覚えていないらしい。
ところが、そのインド料理を食べていた時のことだった。
娘はふいに言った。
「なんか懐かしい味がする」
そして続けて言った。
「これを食べていると、幸せな気持ちがする」
それを聞いて、ぼくはウッと込み上げるものがありました。

その半年間は、ぼくにとっても、とても濃い時間だった。
知り合いなど誰もいないその国で、家族と共に生き抜いた半年だった。
家族3人で肩を寄せ合って、生きていた。
不便で、文化も生活環境も何もかもが日本と違う国だったこともあり、
毎日、毎日が必死だったし、ただ過ぎていく適当な日などなかった。
日本に居たままだったら、感じれないことがたくさんあった。
日本に生まれたことが、いかに幸運なことかが痛いほどわかった。

娘は、インドのことは何も覚えていないと言っていた。
でも、心の奥底にはきっと何かが残っているはずだ、とは信じていた。
インド料理を食べていると、何らかの記憶がよみがえってきたのだろう。
それは、その味と自分自身が幸せだった何らかの感覚が
リンクしていたのかもしれない。
「よかった。よかった。よかった」
涙が出そうになるのを必死にこらえた。
インドの何らかの記憶が残っていたことに、
涙が出そうになったのではない。
家族3人で必死に生きたあのインドが、辛かった記憶ではなく、
懐かしい味の記憶と共に、そこには幸せの記憶があったことに安堵し、
こみ上げてくるものがあったのだ。
ぼく自身もあの時も幸せだったけど、
今こうして生きていること、
そして、家族みんなで美味しいものを食べているこの時間に、
これ以上ない幸せな時間を噛みしめていた。

PS. ぼくの著書を読んでくれた人は覚えているだろうか?
一緒に写っているインド人が、「果物屋の兄ちゃん」です。
ぼくは、彼から『大きな愛』を教えてもらった。
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