10年後の自分へ②

『2013年の自分へ』
6年前に書いた自分への手紙が、突然出てきた。
うん!書いた覚えはある。
その時の情景も何となく覚えている。
以前に住んでいたアパートの部屋で書いた。
娘(当時10歳)が帰ってくる前の夕方。
スッキーは、サマディーにいた。
アパートには、ぼく一人。
その時もポロポロポロポロ泣きながら
書いた記憶がある。
でも、何を書いたのかは全く覚えていない。
もう随分むかしのことのよう。
未来の自分へ思いを馳せる時、
意識は未来へと飛ぶ。
その未来に自分が生きていることを
当然のように信じている。
しかし、身の回りが何か変わっているだろうことを思うと、
得も言えぬ寂しさがこみ上げてくる。
小学生の娘の姿は、もうそこにはない。
こんなにかわいい、あんなにかわいい娘は
もうそこにはいない。
大人になる前の複雑な年頃。
元気ハツラツのスッキーは、
そのままかな?
かあちゃんは元気かな?
とうちゃんも元気かな?
未来の自分を思った時、
思い浮かぶのは、なぜか自分の周りの人々のこと。
永遠に続くように感じているこの人生。
しかし、それは変化しながら、移り変わっていく。
それは、自分の期待通りに変化していくとは限らない。
もっとも美しいと感じるのはいつなのかも分からない。
しかし、何もかもが移り変わっていく。
未来に思いを馳せた時に感じたこと。
それは、
未来ではなく、「今」この時が、
果てしなく愛おしい時であるということ

未来にフォーカスしたら、
「今」が濃密になった。
もう二度と「今」この時は、戻ってこない。
諸行無常。。。
先日、「10年後の自分へ」手紙を書いた時、
10年後の自分への期待ではなく、
「今」のことばかりを書き綴ってしまったことを
意外だと感じた自分だったが、
「6年前に書いた手紙」の大半も、
その時の「今」が、書き綴られていた。

(つづく)

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