僕のコーチ③

それからあっという間に時が流れ、
つい先日のこと。
突然、シゲから電話が入る。
「哲さん、ありがとうございます。」
彼は、前触れもなくそう言った。
『・・・はっ?』
「先日、僕はあるセミナーに誘われて参加してきました。
そのセミナーに心底感動しました。
哲さんは、もしかして僕の未来が見えてたんですか?」
『・・・えっ?突然、何のこと?何の話してんの?』
僕は、聞き返した。
「そのセミナーは、哲さんが前に送ってくれた
本の著者のコーチングセミナーだったんです。
ホント偶然だったんですが、鳥肌たちました。」
と言った。
「そして、僕は決めました。コーチになることを。」
彼の声は晴れやかだった。
『そりゃ~良かった。
シゲは間違いなく天性のコーチの才能を持っている。
きっとうまくいくよ!』
そして、彼はこんな話を始めた。
「先日のセミナーの終わりに、自分の夢を1つ
声に出して宣言するというのがあったんですが、
僕はその時、”沖縄に行く!”と宣言したんですよ。
すると、今日急遽、仕事で沖縄に行くことが決まったんですよ。
何か凄いことが起こっている気がする。
哲さんにもらった本、実はず~っと開けなくて、
最近やっと読み終わったばかりなんです。」
と話してくれた。
『良かったね、シゲ。時期が来たんだよ。
自分の道を歩み始めた人を、天は応援してくれるものだよ。
良かったね。シゲは天が味方してくれる。』
人は、一所懸命生きていれば、いずれ自分の本性に気づいていく。
それは、遅かれ早かれ必ずおとずれる。
それが、魂の道。
それは、天が望んでいる道。
人類への貢献へとつながる道。
基金訓練が始まる前、
僕は、授業に「コーチング」というものを入れたかった。
そして、縁を辿って素敵な先生2人に出会った。
その先生の授業は最高で、
生徒さん達の目は、キラキラ輝いていた。
そして、先日、大親友のシゲがその道に行くことを決心した。
シゲの人生もこれからもっともっと光輝いていく。
もうこれはホント嬉しいこと。
”やっと辿り着いたね。”って。
そして、僕の奥底にいるもう1人の僕がこう言う。
『本当は、お前がやりたいことなんじゃないか?』と。
(終わり)

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