僕のコーチ②

それから7,8年の時が流れ、
今から5年ほど前のこと。
僕は東京に遊びに行った際、
そこで働いているシゲに久しぶりに再会した。
そして、昔のように時を忘れ、語り合った。
数年ぶりの再会だったけど、
ツーと言えば、カーの絶妙な言葉のキャッチボールは健在だった。(笑)
楽しい時間は、瞬く間に過ぎ、シゲと別れ、
その後、インドで知り合った友人宅へ向かった。
その友人とも久しぶりの再会だったけど、
会わなかった時間の溝は、一瞬で埋まった。
不思議だね。
気の合う仲間との再会は、一瞬で昔に戻る。
色々な話で盛り上がる中、シゲの話をした。
  僕には、こんな友人がいる。
  その彼は、人の長所を見抜く天才で、
  話せば話すほど、僕の思考は整理されていき、
  自分の中にあるものが、どんどん噴き出していくんだ。
 
  そして、ハッとする気づきがたくさん起こるんだ。
  彼のお陰で、自分のやりたいことが明確になってきたんだ。
そう話していると、黙って聞いてくれていた友人は、
ふいにこう言った。
「彼は、コーチなんだよ。」
・・・・・![#IMAGE|S5#] その言葉に、ビビッとビンゴした。
そうだ!
彼はコーチなんだ。
コーチングとかそんな専門的な勉強をしたことないはずだけど、
彼は、生まれ持ったコーチなんだ。
僕はその時、
長年の謎が解けたような、
頭の中の霧が晴れ渡るような、
そんな気がした。
宮崎に帰ってから、ワクワクと本屋に駆け込み、
コーチングの本を1冊購入した。
そう、
これをシゲにプレゼントしようと思ったのだ。
そして、本にこう言葉を添えた。
『シゲは、天性のコーチだ。
それは、この僕で実証済み。
この本から、シゲの本性は花開く。』と。
(つづく)

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