タイの光と陰⑧

内紛の小康状態が続いていたバンコクに、
僕は、こそっと乗り込んだ。
そして、こそっと仕入れを済ませ、
こそっと帰国する予定だった。
ところが、入国した翌日から
本格的な衝突が、熾烈をきわめた。
たくさんの死傷者を出す一週間となった。
街中がピークに緊迫した日々だった。
そして、僕が帰国したその日、
デモの主導者が、「抗議行動の中止」を発表した。
その報道を、到着した大阪空港のテレビで見た。
”なんでやねん。ちょうど僕が滞在していた時に、
激しいことすんねん。お陰で怖かったぜ。”
緊迫したバンコクを体験したこと
これもある意味、グッドタイミングだったと、
言えるのかもしれない。(苦笑い)
複雑な思いで、テレビを見ていた。
今回、デモを起こした集団を
通称「赤シャツ」と呼んだ。

彼らはみな、赤いシャツを着て、抗議行動を行なっていた。
だからこの時期、間違っても旅行者は、
赤いシャツを着たらいけなかった。
知らずに着ていたら、
命の保証は、それこそなかったであろう。
(逆に、黄色だったら、もっとやばかったかも)(冷や汗)
彼らは、過激だった。
自分達の赤い血を集めて、公共施設の前にばら撒いた。
デパートを放火した。
銃撃戦でたくさんの死傷者を出した。
しかし、僕は書きたい。
その現象面だけをみて、報道をみて、
それが全てではないということを。
それだけで、善悪をつけてはいけないということを。
(人を傷つけ、破壊していくことは、いいことではないけれど・・・)
(書ききれませんでした。つづく)笑

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