気合

今日、高校時代の野球部OB会があった。
毎年、誘われていたけど、
飲み会とか嫌なので、いつも断っていた。
しかし最近は、何でも誘われることは、
快諾しよう思っていたので、
行ってみることにした。
最近の母校は、あまり強くないけど、
僕たちの頃は、結構強かったんですよ。(笑)
1つ下の奴は、巨人にドラフト3位で入団したし、
2つ下は、夏の甲子園に出場したし、
3つ下には、今巨人で活躍している木村タクヤがいるし。
人生やり直せるなら、
もう一度、甲子園を目指したい、と
過去を振り返る時期もあったけど、
今は、野球をやっていた自分さえ想像できない。(笑)
色々と空想しながら、会場に着き、
空いてる席に座ると、
目の前には、1つ上のキャプテンがいた。
”よりによって、この席かよ”
一瞬、ウッ!っと思ったけど、
僕は、この先輩から多大な財産をもらっていた。
それは、
『何でも”気合”で、どうにでもなるんだよ!』
という体育会系バリバリの精神論。
その先輩は、短距離が遅かったけど、
10Kmくらいは、「短距離と同じだ!」と豪語し、
100m走のごとく10kmを走って、
マラソン大会ではメダルを取っていた。
「気合でヒットになる」
嘘みたいな精神論だけど、
野球をやっていた人なら、
それは、当然のようにうなづくはず。
気合があれば、平凡な当たりでも、
石に当たってヒットになったり、
太陽が目に入って、相手がエラーしてくれたり。
それは、たまたま偶然ツイテイタような奇跡でも、
そんな「何が何でも塁にでる」という気持ちが、
そんな結果を生み出していく。
そんなことを
まさに、「気合」で
僕らに教えてくれていた。
せっかくなので、
僕の心に残っている話を一つ。
野球部に入部して、
間もない土曜日の午後のこと。
1年生は、学校が終わったら
誰よりも先にグランドに
出なくてはならなかった。
弁当食べるのも半端のまま、
午後の練習に臨まなければならなかった。
その時、言われた一言。
(その時、先輩は2年生16歳。僕15歳。)
「もし、弁当を食べ残して練習に参加すると、
食べれなかったという不足感が残るだろ。
それは、食べ残したから力が出ないという
心に「弱さ、隙」を作ることになる。
だから、土曜日だけは小さい弁当を作ってもらえ。
少ないとすぐ食べれるだろ。
すると、全部食べた!という安心感で、練習に参加できる。」
今、思っても16歳の言うことか?
と感心する。
でも、当時の仲間たちの弁当は、
翌週から小さくなったので、
みんな妙に腑に落ちた一言だったのだと思う。
今でこそ、「気合だ」「根性だ」というのは
ダサいのかもしれないけど、
この先輩が教えてくれたのは、
現代風に言うなら、
「心が、全ての現実を創っている」ということ。
僕は、それを教えてもらっていたんだと思います。
行って良かったな~、
と思ったOB会でした。[#IMAGE|S3#]

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