人の縁と土地との縁

初めてメールをもらったのは、私の誕生日の翌日だったので、
今現在から考えても、まだ3週間も経っていない日のこと。
前触れもなく、こんなメールが舞い込んできた。
「私一人なので、宮崎まで行きますので、タイ古式マッサージを教えて下さい。
出来れば、すぐにでも行きたいのですが・・・・・」
それは、京都の青年からだった。
”何~?京都~?”
ありがたいメールだったが、私にはある思惑が浮かんだ。
「ちょっ・・・ちょっと待ってください。
私が京都へ行きたいので、一週間待って下さい。」と慌てて返信してしまった。(笑)
京都と聞くと、懐かしさ、柔らかさみたいなものがこみ上げてくる何かがある。
たぶん、これは私だけではないと思われ、
日本人の心の奥には、京都に対する懐郷的思いがある、と思われる。
そして、京都に思いを馳せながら、時は過ぎていった。
そして一週間後。。。
京都のお寺など、色鮮やかな紅葉の中を散歩する自分の姿を、
幻想の世界から現実の世界へと実像を結ぶことができずに、
結局は、京都の青年が、宮崎に降り立っていた。(涙・・・・涙。。。。)
彼もまた、同じように九州に憧れていた。
九州初上陸だったらしい。。。
滞在6日間という限られた時間の中で、私は精一杯やるしかなかった。
そして、その時間もあっという間に過ぎ去り、彼も宮崎を去っていった。
たくさんのプレゼントを残して。。。。。。
『縁』というものは、目には見えないが、
凄いパワーを持っていると思われ、
「偶然」という名を借りて、人生に彩りを添えてくる。
彼が宮崎に来ることが決定した直後、
別の人から、集中講座の申し入れがあり、
急きょ、一緒に勉強することになった。
また、お願いもしてなかったのに、彼のための練習モデルも
次から次へと現れ、彼自身も大変嬉しかったと思う。
さらに、一人ぶらぶら散策している時も、
素敵な出会いがたくさんあったみたいだ。
それらを見ていると、彼は宮崎に来るべくして来て、
また縁がある人達が、彼を応援するために駆けつけた、
としか思えなかった。
何より、会ったことも話したことも、
ましてや私のマッサージを受けたこともないのに、
私に習いたい!と思ったこと自体、
無謀というか冒険というか・・・・・・
『縁』の成す悪戯だったのであろう。。。
『人は、縁のある場所を訪れ、縁のある人々と出会う』
そして、私が頂いた最大の贈り物(学び)は、
「縁ある出会いの喜びであり、別れの寂しさに似た感情」であったと思う。
真剣であればあるほど、その感情は大きくなるものだと思われる。
そして、今『一期一会』をかみ締めている。。。。
講習の最終日は、素晴らしい快晴の宮崎になり、私は講習どころではなく、彼をドライブに誘い出した。
海が見える展望台に着くと、優雅に大空を飛んでいるパラグライダーがいた。
それは、これから彼が大空を自由に、羽ばたいていくのだろうと予感させてくれるものだった。
PS.来週、私はとっても縁のある、とっても大好きな場所、
別府と湯布院へ行きます。
体験会もしますので、興味がある方は、メール下さい。
待ってま~す♪

コメントを残す