タイの光と影②

タイ渡航、今回の目的は
夏に向けての「仕入れ」だった。
1年3ヶ月ぶりのタイだった。
当初の予定では、
ゴールデンウィーク前の
4/20出発あたりを考えていたけど、
キャンセル待ち状態のまま
結局、チケットが取れなかった。
それで今回の日程に変更した。
しかし、僕は、
デモの騒動もゴールデンウィークまでには、
終結するだろうと思っていた。
それは、たくさんの観光客が来るだろうから、
それまでには、どうにかなると思っていた。
しかし、僕の思惑通りには、進展しなかった。
そして、「硬直状態が続いている」という情報のさ中、
バンコクに向かった。
そして、その翌日。
双方(赤シャツ軍団VS政府軍)が再び、
激しい衝突を始めた。
よりによって、このタイミングで・・・・?
街中が、
そして人々全てが、
緊迫した中にいた。
出会う人たちに、よく言われた。
「怖くないの?
私は、怖くって、怖くって。」
僕は、どこか他人事みたいな気持ちを
持っていたのかもしれない。
そして、僕には被害は及ばないと。
ところが、4日目に目の前で爆発を見た時、
これは現実なんだと、気が引き締まった。
そして、僕は「運命」というものを考えた。
平和な国「タイ」で、こんな殺し合いが起こるなんて。
このタイミングで来てしまったこと、
この反乱を体験、体感するということも
きっと意味があるのだろう。
そして、僕の身に何か起こったとしても、
これは「運命」だったんだと覚悟もした。
タイの友人が、翌日こんなことを言っていた。
「18年前、タイ史上最悪の反乱があったの。
その時、44人が死んだの。
ところが、昨日だけで同じ数だけの人が亡くなったわ。
こんなの信じられない。」
僕は、タイ史上最悪の現場にいた。
(つづく)

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