タイの光と影③

宮崎の県庁の近くに「アフリカ屋」という
雑貨屋さんがあった。
エスニック雑貨の先駆け的存在で、
商品のセレクトからディスプレイ、ポップまで
何もかもにセンスが光り、
いつ行っても勉強になるお店作りをされていた。
しかし、数年前にオーナーのYさんは、
実家の静岡へ帰郷された。
それから月日が流れ、
僕が今回、タイへ出発する1週間前のこと。
そのお店で、店長を任されていたNさんが、
自分のお店をオープンされたことを聞き、
挨拶に伺った。
(宮崎市一番街の中にある”Nico”というお店)
相変わらず、センスのいい商品、ディスプレイに
唸ってしまった。
そして、Yさんの話になった。
Yさんは今、静岡で同じようなエスニック雑貨屋と
カフェをされていることを聞いた。
「オン・サファリというお店です。
ホームページがあるので、ネットで検索すれば、
すぐ出てくると思いますよ。
あまり更新されていませんが、雰囲気は分かりますよ。(笑)」
と教えてくれた。
帰宅して調べると、すぐ出てきた。
”またイチから、自分の理想を形にするって凄いな~。”
僕は改めて、Yさんを尊敬した。[#IMAGE|S19#] オン・サファリ
http://www.onsafari.jp/
オン・サファリのホームページを見て、
その10日後。
僕は、タイ・バンコクの中華街の小さなお店にいた。
そこに見に覚えのある顔が、
目の前で雑貨を物色していた。
それは、Yさんだった。
え~~~~????[#IMAGE|S42#] 「なぜ、こんなところにいるの?」
お互い同じ質問をした。(笑)
「よりによって、こんな時(デモが激しい時)に、
よく来たね。」
(それは、こっちのセリフ)笑
1日どころか10分ずれても出会えなかった。
(おまけに僕は、この時、この店に来る前、
寄るはずのなかったお店で、1時間以上も道草を食っていた)
こわ・・・・。
ある意味、これはデモより怖いかも。(笑)
お互いの近況。
宮崎のこと。
そして、Nさんのこと。
さらには、見たこともないバンコクのこの緊迫した状況のこと。
そして、この状況の中で、どう仕入れをする?
話題は尽きることなく、情報交換しながら、
再会を心から喜んだ。
こんなサプライズがあるから、
旅はやめられない。[#IMAGE|S3#] 僕はいつも、こういう体験をするたび
こう思う。
誰かが、そばで見守っている、と。
そして、こう伝えようとしている気がする。
いつもそばにいるからね。
大丈夫だよ。
全ては順調に動いているからね、と。[#IMAGE|S23#] (つづく)

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