見えざるシナリオ④

次の日、大阪のおっちゃんと待ち合わせ、
アジズという聖者がいる家へ向かった。
海沿いの山を歩くこと約10分。
その聖者が住むという小さな家に着いた。
そして、サットサンは、家の屋上でするらしく、
上に上がり、体勢を整え、呼吸を整え、
一足先に、瞑想の状態は出来上がっていた。
参加者は、僕と大阪のおっちゃん以外に、
西洋人が3人ほど。
そこにアジズ登場。
彼は、西洋人だった。
日本でも、禅寺で修行したこともあり、
そして、インドで悟りを得たらしい。
まずは、ハミングから始まった。
サットサンの始まりである。
見よう見まねで、自分の発するハミングの波動で、
全身をバイブレーションで包んでいく。
そして、自然と瞑想へと入っていく。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
静かな時間が流れた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
どのくらいの時間がすぎたのだろう?
僕は突然、ハッとした。
えっ?ここはどこ?
今どこにいるのか分からなくなった。
・・・・・・・・・・・・・・・・
そして、再び
ハッ!とした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・
えっ???
遠くインドまで来て、
さらにその奥のこのビーチまで来て、
これが答え?
その時、確かに僕はあ然としてしまった。
あれは、未来のビジョンだったのか?
あれは、インスピレーションだったのか?
でも、確かにあの瞬間から、
僕の中にあった何かが、確信へと変わった。
昔からの友人に、「日本の中心は東京だよ。
宮崎の田舎にいたまんまじゃダメだよ~。」
と言われても、
インドで出会った仲間に、
「宮崎では理解されないよ、都会で一緒にやろうよ」
と言われても、
「ん~~~でも・・・」と漠然とした何かが
引っ掛かっていたんだけど、
あの瞬間、僕はそれを確信したことだけは確かだ。
「僕は宮崎に生まれてきた。
そこで、やるべきことがある」と。
何かがハラにおちた。
(つづく)
PS.
これを書いた後、『アジズ』と検索してみた。
ビックリした![#IMAGE|S42#] アジズの本が出ていた。
アジズとの対話―魂の覚醒を求めて
僕が、ちょうど出逢った頃に、
著者の方も出逢われて、衝撃を受けて
数年後に本にされたみたいです。
ビックリしました。(笑)

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