知足(ちそく)

お店の各部屋に名前を付けた。
「spirit of Zen」のコンセプトにちなんで、
『禅語』の中から心惹かれた言葉を選んだ。
ティールームもいれて、計8つ。
その選んだ禅語にマスター流の解釈を添えて、
小さなファイルに綴じて、
足浴をしてもらう時に、心静かに読んでもらっている。
どんな言葉を選んだのか?
それにどんな解釈を添えているのか?
というのは、ここでは差し控えたいのだが、
その中でも、とっても評判がいい言葉が
『知足』(ちそく)だった。
  幸せとは、”足るを知る”ということ。
  不幸の始まりは、足りないという欲望から始まります。
  世の中の争い、戦争もここから始まります。
  愛が足りない。
  お金が足りない。
  土地が足りない。
  あれも欲しい、これも欲しい。
  私は全然足りてないと。
  でも、よく考えて欲しい、
  いかに自分が足りているかを。
  この文字が見えること。
  着る物があるということ。
  今日もご飯が食べれたということ。
  雨をしのげる屋根があるということ。
  はて?
  何が足りてないんだろう?
  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
まだ続きますが、こんな感じで書いています。(笑)
さて、ここからが本題です。(爆)
今日は、私達は仕事の帰りに、
夜通しで行なわれる「えびすさん祭り」(10日えびす)
の縁日に寄ってきた。
お参りも済ませ、恒例の富くじを1枚ずつひく事にした。
そして、ひく前におじさんに尋ねた。
 私    「お兄さん、1等は入ってる?」
 おじさん「おう、今入れたばかりだ!」
 私    「じゃ~それを狙いますね。」
   
 私   くじをかき混ぜながら・・・ 「おっ!1等を見つけましたよ。」
   
そして箱から取り出し、くじを破いて出てきた数字を見て、
歓声があがった。
そこには、「1」という数字が書いてあった。
なんと本当に1等が当たった。(*´∇`*)
商品を受け取るまでの間、私達は興奮しっぱなしだった。
自転車だろうか?
液晶テレビか?
それとも大きな千両箱か?
でも受け取った商品を見て、消沈した。
。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
それは、小さな洗剤1箱だった。
そして、その場を離れ、意気消沈している家族を見た時に、
この言葉を思い出した。 
知足・・・・・。 
私は、”えびすさん”からすでに
たくさんのプレゼントをもらっていた。
それは、
冗談が現実になるという魔法。
めったに引けない「1」という数字。
周りの人々と歓喜の渦で興奮したこと。
この瞬間、知らない人々と心が繋がったこと。
さらには、100円で洗剤が1箱も、もらえたということ。
いや、えびすさんが伝えたかった部分はそこではない。
家族元気でお祭りのひと時を過ごせたこと。
その賑わいに立ち会えたこと。
その時間を持っていたということ。
歩き回れる足があること。
それを見て、聞いて、匂って、体感できるものが
自分には備わっていること。
一喜一憂できる感情を持っていること。
富くじを買えるお金を持っているということ。
また、さらにはそんなことがあったということを書けるということ。
それを共有できる仲間がいるということ。
挙げればキリがない。。。
お前は、いかに満ち足りているか、ということを、
えびすさんは、伝えたかったのかもしれない。
そういえば、今年はまだ初詣にも行ってなかった。
今年も素敵な一年が始まりました。
『知足』。。。。。。。。
常に心の片隅に置いておきたい言葉です。
今年もどうぞよろしくお願い致します。

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