死んだら灰になるだけさ

2009年7月は、
僕にとって、とても意味のある月となる。
1999年7月、
僕は、会社を辞めた。
カッコよく言えば、自分探しの旅に出た。
生きて帰ってこれる保証など、
どこにもない旅だった。
ただ、僕の中に生まれた衝動は、
「恐がっている自分のまま、
長生きすることに何の意味がある?」
だった。
10年後の自分の姿など、考えられようか。
ただ、正体の分からない不安に恐れながら、
自分の本心を騙し続ける自分であることを
認めたくなかっただけ。
運よく、僕は今も生きている。
僕は、学生の時から
長渕が好きだった。
そして、社会人になってから、
この曲に出逢った。
行ったこともない国だったけれども、
僕は静かに、うなづきながら、
何度の何度もこの曲を聞いていた。
そして、先日、ふと押入れを整理していたら、
このCDが目に止まった。
天気のいい空の下、
ドライブしながら、この曲を聞き始めた。
・・・・・・・熱い思いがこみ上げてきた。
・・・・・・・涙が溢れてきた。
言葉には出来ないけれども、
ただただありがたい思いに包まれた。
そして、
僕は、インドの空の下にいた。
ごみごみと汚いインド。
感情丸出しのインド。
強烈に生きているインド。
何の綺麗ごとも通じないインド。
でも、その全てが、僕に微笑んでくる。
怒り狂っていた日々だったけど、
インドは、僕を優しく包んでくれていた。
ただただ、ありのままに、そのままに、
あなたの思うとおりに生きていけばいい。
死ぬまで生きていけばいい。
時代は変わりましたね。
面白い動画を見つけました。
インドの風景が伝わってきます。
↓   ↓   ↓
ガンジス(BGMで長渕剛の「ガンジス」が流れています)
長渕の歌詞。
何よりギターの音色。
インドの流れそのままを感じます。
名曲ですね。
 
♪「神さまはどこにいるの?」と尋ねたら、
老婆は自分の胸を指した♪
♪死んだら、灰になるだけさ、と笑った♪
♪答えなどはじめから無い♪
♪生まれてきて、ホントに良かったと思った♪
あれから10年。
僕は成長したんだろうか?
「類は類を呼ぶ」と言うけど、
この10年の間に、僕の前には、
たくさんのチャレンジャー、
一歩踏み出したいという仲間たちが
現れた。
そして、僕は見たことがない。
一歩踏み出して、後悔した人間を。
一人たりとも。
誰もがみな、
自分の人生を歩みたいと切望している。
僕の存在価値は、
「そこ」に、あるような気がしてならない。
そんな人々のために、・・・・何かを???
人はいつかは灰になる。
納得のいく人生。
僕は、そんな人生を歩みたい。

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