夢をつかむ

もう5年も前の話になる。
ちょうど僕が主催するタイツアー第2回目のこと。
案内を出して、一人申し込みがあった。
サマディーにも来たことない、会ったこともない人だった。
(でも、後で聞いたら、雑貨買いに1度か来たことがあったらしい)
ところが、出発1ヶ月を切ったのに申込者は、
その人のみ。
そこで、電話した。
「あなた一人しか申し込みないけど、それでも一緒に行きますか?」
その人は、電話口で即答した。
「そのために、もう会社を辞めましたから!」
『・・・・・・・・・・・・・』
僕はあ然とした。
この先、何が待っているのか分からないのに。。。
会社まで辞めちゃったの?
こんなクレイジーな人が、
ここにもいる。
僕は笑ってしまった。(*´∇`*)
帰国してから、
色々と大変だったサマディーを
一緒に盛り上げてくれながら、
3年間、共に頑張ってくれた。
そして、彼女は新たな夢を見つけ、
さらに自分の道を歩み始めた。
ある時、街の中でバッタリ出逢い、
今、目指している夢の話を聞いた。
僕は言った。
「それをやり遂げなきゃ、死にきれないでしょ?」
別に大袈裟でもなく、誰から見たって、
それは、彼女が進むべき道。
それは、彼女がもっとも輝けるだろうと思われる姿。
何を犠牲にしたって、やらなきゃ絶対後悔するだろうと思えた。
それから、風のウワサで、厳しい状況であることを聞いていた。
時は流れた。。。
そして先月、彼女はサマディーにひょっこり現れた。
「来月から行ってきます。
決定するまでサマディーには顔は出せないと思ってました。」
彼女の顔は晴れやかだった。
この5年間、
彼女はどれだけ頑張ってきたか、僕は知っている。
どれだけ自分の夢に向かってきたか知っている。
僕は、ホントに自分のこと以上に嬉しかった。
『良かったね。よく頑張ってきたね。』
泣いちゃいそうでした。[#IMAGE|S7#](笑)
彼女は今、宮崎初のバリ舞踊の先生を目指して、
ウブドの空の下にいる。

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