『タイ・マッサージ』の神髄と出会った

初めてチェンマイを訪れた時、ぼくは「タイ・マッサージ」の神髄と出会った。

小さなお店だった。担当してくれた人は、英語も日本語も話せない年配のおばさんだった。

その頃のぼくは、マッサージを受ける時、いつも真剣勝負だった。

相手の一挙手一投足、全てを逃すまいとしていた。

だからリラックス目的で受ける ことはほとんどなかったし、2時間のマッサージを受けて、寝てしまうこともなか った。

目はつぶっていても、施術者の体の動きから心の動きまで全てをのぞき見しようとするほどの意気込みだった。

心から「マイリマシタ」と思った

タイ古式マッサージを始めて、3年が過ぎていた。

自分もやっているだけに、だからこそ、その凄さが分かった。

2時間のマッサージが終わった後、心から「マイリマシタ」と思った。

一瞬の隙もなかった。 一瞬たりとも適当にやる、一瞬たりとも無意識的なタッチもなかった。

全てのタッチが、意識的であり、一瞬一瞬に神経が行き届いていた。

それは、「心の揺れがない」ということでもあった。

(違うことを考えながらのタッチ、一瞬の迷い、心の揺れは分かるもの)

2時間の集中。超人的だと心底思った。

また、その集中での施術でありながら、感動したのは、 技の滑らかな流れであり、柔らかいタッチだった。

それは、真似しようと思ってもできないレベルであることも分かった。

「すっげ~な」そんな独り言をつぶやいていた。

そこには、2500年の伝統が守り継がれていた

チェンマイは、小さな町だった。 でも、そこには、「タイ・マッサージ」の伝統が確かに残っていた。

あのおばさんと出会ったのは、その時一度きり。それから、ぼくは憑りつかれたように、チェンマイに通い続けた。そこには、「タイ・マッサージ」その伝統を守っている先生方がたくさんいた。

その2500年の心が確かに、守り継がれていた。ぼくが学んだものは、「技術」ではなく、そこに「脈々と受け継がれてきた心」 だったんだと思う。

進化しながら守り継がれてきたタイマッサージ

チェンマイにはこの伝統的なマッサージを守り続けている先生たちがいるわけだが、 すべての先生が、全く同じ手法、同じリズム、同じ流れでやっているわけではない。

それぞれの先生が、このタイ伝統のマッサージを長い間やっていく中で、 より良い方向に変化していったのだと思う。

よりお客さまが喜んでくれるように、 より効果的な施術ができるようにと先生方のオリジナルな技、やり方に変化、進化していった気がする。

ガチガチに固められたものでなかったからこそ、柔軟に対応しながら、2500年もの間、むしろ伝統を重 んじながら、守り継がれ、流れのままに進化していったのだと思う。

そんな中でも、「チェンマイの技」と呼ばれる基本的な手技、ストレッチ、流れをこの動画に収めました。

「チェンマイの心」とは、相手に幸せになって欲しいと願う心

お申込みは、こちらから

料金:3,000円

 

オンライン「チェンマイの技」の内容~ 49分19秒

施術映像と音楽を合わせたもので、やり方等の説明はありません。

施術映像で見よう見まね、全体的な雰囲気を感じてもらうために作りました。

・オープニング~1分12秒

・仰向け足~19分53秒

・腕~5分14秒

・うつぶせ~10分58秒

・横向き~8分48秒

*固定カメラによる一方向からの映像

<特別収録≫ ・ オムナモ(祈りのマントラ)

マッサージを始める前に、タイ・マッサージの祖「シワカ・コマラパ師」へこのマントラを通して感謝を唱える。 *チェンマイの学校では、朝一番でこのマントラをみんなで唱えるところが多い。 この「オムナモ」の全容が分かるだけでも大きな価値があると思います。

お申込みは、こちらから

料金:3,000円