9・11テロ

「9・11、5年後の真実」というテレビをやっていた。
見るつもりはなかったが、
一瞬見てしまったら、止められなくなって全部見てしまった。(笑)
私の中では、正直、他人事のようだった。
しかし、よく考えてみたら、
私はテロが起こるちょうど2年前、そのビルの1階でハンバーガーを買い、
ニューヨークメッツの試合を観にいったことを思い出す。
さらに、ニューヨークで働いていた弟は、
テロの起こる1ヵ月後に、まさに飛行機が突っ込んだフロアーに、
事務所移転の計画だったという。
(テロの時は、近くのビルで働いていた)
事件がその2年前に起こっていたら、
その実行が、1ヶ月後以降に起こっていたら・・・・・・。
とても他人事ではなかった。
もっとも考えさせられたのは、息子を亡くしたお父さんの話。
「今でも心の整理がつかない」と。
「いや、死ぬまでつかないだろう」と言っていた。
当然だろう。
こんな現実を受け入れ、すんなりと割り切れ、納得できる親がいるものか。
よくこんな話を聞く。
「大変な試練に会う人は、それを乗り越えられるから。強い魂の人だから。」
「過去のカルマです。」
全く逆のような表現だが、
「ツイテル人には、悲劇は起こらない。
自分の中にあるマイナスが、マイナスな出来事を引き寄せる。」
本当か?
何をもって、これを真実だと言える?
どんな真実を並べたって、この父親の心に響くはずはあるまい。
目の前に、生きた息子が現れない限り。。。
どんな強靭な奴であろうと、どんなプラス思考の奴だろうと、
自分に降りかかってみなければ、分かりえない苦しみはあると思う。
のんきな戯言なんか、何の役にも立たない。
他人事なのに、何だか苦しかったね。
テロ後、アメリカはイラクを攻撃し、
民間人4万人以上が犠牲になったという。
アメリカ兵も、9.11のテロの時の死者3,000人と
同じだけの死者の数になったという。
他人事だけど、何かがおかしいとは思う。
さて、さらに5年後。
どうなっていることやら。。。(*´∇`*)

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