ゆすの木②

「桃太郎」の話の続き。
桃太郎に登場する犬、猿、キジは、
人間が生きていくために必要な要素を
イメージした動物たちであるらしい。
まず、犬は、「情」。
3日エサを与えたら、
一生その恩を忘れないというその心。
そして、猿は「知」。
猿知恵と言われるように、
生きていくための知恵のこと。
そして、キジは「意」。
矢のように一直線に飛んでいく姿から、
前に進む意欲、勇気、その意志のこと。
最近、ディズニーランドに面接、就職する若者たちの中に、
自分さえよければいいという「情」というものを
欠如した者たちが、多いことに危機感を感じているらしい。
そして、意欲のない若者。
そして、何より「自由」というものをはき違えていることに、
今後の日本は、どうなっていくんだろう?
と感じていることをお話されていた。
あのエネルギーに満ちたディズニーランドにさえ、
情も意欲もない若者たちが集まることに驚き、
さらに、どこよりも「自由」な世界のような場所で、
「そんなものは、自由ではない」
という社長の厳しさみたいなものを垣間見たような
「桃太郎」の話と絡めた興味深いお話でした。
ちなみに、福島さんが思う「自由」とは、
楽をすることではもちろんなく、
便利性を求めるほど、離れていくもの。
それは、
制限された中でも、苦しさの中でも、
その状況をどうにかしよう、
耐え忍ぼうする心こそが大事であり、
その中から生まれてくる知恵、
そして力のことを「自由」と言うんだ。
・・・・と言われていた。
それを聞いていて、
ディズニーランドもたくさんの試練を乗り越えてきたこと、
そして、決して順風満帆ではなかったことを
しみじみ感じていました。
(つづく)

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