見えざるシナリオ⑥

あれから10年の歳月が流れた。
僕があのサットサンの時みたビジョンは、
ただの幻想だったのか?
僕の前には、まだそれが現実として、現れていない。
そんなことも忘れていた数日前のこと。
久しぶりにアキードとナビーンちゃんを訪ねた。
実に、2年ぶりの再会だった。
彼らは、それぞれに素敵な一軒家を購入しており、
独自の生活を始めている。
宮崎に永住するつもりらしく、
宮崎大好きな僕としては、
そんなに宮崎を気に入ってもらって
“うれしいな~”の一言に尽きる。
あの時、アランボービーチで、
バッタリ出会ったことも、
ここまでつながっていたことを考えると、
縁の不思議さ、神秘さ、さらには恐ろしさまで
感じずにはいられない。
ナビーンちゃん家の素敵な空間で、
時間も忘れ、リラックスしていると、
「半年前に、インドにいた人が、移り住んできたの。
どう?これから会いに行ってみない?」
という話になった。
話によると、その人は10年間インドに
住んでいたらしい。
そして、これから住む場所を
日本中探し回って旅していたんだけど、
宮崎に惚れたらしくて、
その時、ちょうど売りに出ていた古民家を
即決で買ったそうだ。
「古民家を即決? 面白い人ですね~。ぜひ会ってみたいな~。」
そして、僕らは直行した。
その人は、裏庭にいた。
出てきた顔を見て、僕は
・・・・ぶっ飛んだ!
『大阪のおっちゃん』だった。
“まじかよ?”[#IMAGE|S42#] だが、残念なことに僕のことは、覚えていなかった。
アジズのところに行ったことは、覚えていたのに。
そして、あろうことかこのおっちゃん、
スッキーのことは覚えていた。
頼むよ、おっちゃん。
それじゃただのスケベおやじじゃね~か。(笑)
という僕も、そのおっちゃんの名前、
何度聞いても覚えられない。
(今も覚えていない)[#IMAGE|S19#](笑)
Welcome to Miyazaki , おっちゃん♪
(つづく)

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