言葉の壁

僕は、中国に行きたいと思ったことは一度もない。
しかし、僕の中で中国という国は、
いつかは必ず行くであろうと
思っていた国であることには間違いない。
というもの、僕が興味を駆り立てられるものの多くが、
中国発祥のものばかりだったからだ。
気功、空手、麻雀、さらには禅。
前世というものがあったならば、
僕は中国にいたかもしれないと思えてならない。
自分でいうのも恥ずかしいが、
僕には、「少林寺」がとてもよく似合う気がする。(笑)
そんな流れで、僕は「麻雀」で中国語を学んだ。
数字なんか完璧だった。
・・・・・と思ってた。
ところが麻雀用語だけで、
中国語が話せるはずはなかった。
もちろん、始めから分かっていたことだけど。
・・・・・一言も通じなかった。
(ぎゃはははっは・・・・)
ガイドブック片手に、何度も挑戦した。
同じ漢字だとしても、日本語のカタカナ読みで、
通じるはずもなかった。
タイ同様、
かなり凹みました。
(ぎゃはははは・・・・)涙
ほとんど英語も通じない。
タクシーに乗るのもある意味、恐怖でした。
だって、行き先が通じないから。(笑)
(ニイハオ・・・・・まではよかった。
・・・何度乗り込んだタクシーを降りたか分からない)涙
開き直って、『上海雑技団』を見に行った。
「予約していないんですが、観れませんか?」
受付で、片言の英語で言ってみた。
こんな観光名所ですら、英語も通じない。
どうすんべ?(笑)
熱意でゲットした席に行ったら、
隣にポツンと女の人が座っていた。
短期語学留学で、上海に来ているという日本人だった。
その人ですらタクシーには怖くて、未だ乗れないらしい。
開幕直前、も一人僕の隣に来た。
やっぱり日本人だった。
この区域の席は、
言葉の通じない日本人専用席だと笑えた。
団体客は、塊の集団で席が用意してあった。
それぞれが、バックパッカー1人旅。
3人仲良く上海雑技団で盛り上がった。

言葉は通じなくても、
会場でみんな同じものを見て、感動している。

生でこれを観ることが出来て、
僕はとっても幸せだった。
その後、僕はタクシーに平気で乗れる裏技をマスターした。
・・・・・それは、
行きたい場所の写真を漢字付きで見せるというもの。
「ココ!」って。
成功率100%でした。(笑)

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