カイラス巡礼

3年前、スッキーは念願だった
「カイラス巡礼」に行った。
僕は、この旅に行かせて
あげることが出来て、
一緒になった約束
(そんな約束はしたことないけど)笑
の半分を果たした気がした。
そして、最近
栗城くんという「エベレスト無酸素単独登頂」
を目指している人が、
カイラスに向かっているという話を
どこからともなく聞いていた。
http://kurikiyama.fc.yahoo.co.jp/1/
彼は、すでにエベレスト以外の
各大陸の最高峰の山(8000m級)を
無酸素単独登頂に成功しているという。
(カイラス巡礼は、エベレストのためのトレーニングの一環なのだという)
ところが、そんな彼が、
カイラス巡礼では、高山病にもなり、
仲間が危険な状態になったため、
カイラスに着くことも出来ずに、
引き返すことになったのだという。
スッキー自身も、呼吸艱難になったり、
顔がむくみで腫れ上がったり、
ほとんど目が見えなくなったり。
(2~3日失明状態だったらしい)
「死」というものが、いつも目の前にあったらしい。
帰国した彼女に僕は聞いた。
『そのまま一生、目が見えなくなってたとしても後悔はしなかった?』
彼女は即答した。
「もちろん。」
『よろしい。』
それを聞いて僕は、安心した。
彼女は極限の中で生きていた。
それは、素人だからそうなったのかな?
とも思ってたけど、
ホントに数多くの人がそこで亡くなるほど、
過酷な巡礼なんだと、改めて驚いた。

僕は、この「カイラス巡礼」の話を聞いて、
8000mを超える雲の上に行かなくても、
5000m程度の高地でも、
人は自分の無力さに直面するんだな。
いや違うな。
0mの平地でさえ、
人は挑戦するべきものに、
押しつぶされそうになりながら苦しむよね。
でも、それでも、
前進しようと必死に生きようと
しているよね。
・・・・と思った。
昨日、7/26でサマディーは、
9周年を迎えた。
(10年目に突入だね)
僕自身、会社を辞めて
ちょうど10年になった。
僕は、この平地で。
この現実の日常の中で。
たくさんの人々の中で。
歩いていきたいと思っている。
毎日が巡礼の旅みたいです。
今後ともよろしくお願いします。

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