消えた大金②

ここから読まれる人は、下の①から読んでね。
すぐさま郵便局に駆け込んだが、
日本を離れた郵便物の行方は、探しようがない。
ということだった。
局内でも、絶望の空気が漂った。
浮き輪一つで、地球のどこかの海を
漂流しているかもしれない。
もうすでに、到着予定日を10日以上も
過ぎている。
生存確率は、ほぼ絶望的。
脱水状態で、力尽きたか?
大波にのまれたか?
サメに食べられたか?
日常の中で、思わぬハプニングはつきもの。
大なり小なりのレベルはあるけど、
本人にしかその辛さは分からない。
だって、その現実は、その本人に起こったことだから。
比較するべきものでもないし、
自分で乗り越えるしか答えはない。
僕は考えた。
なぜ、こんなことが起こったのだろう?
そして同時に、
あ~すれば良かったのか?
こうすればよかったのか?
という後悔の念も沸き起こった。
しかし、起こってしまった現実を考えると、
どうやったとしても、起こったことだろうな・・・と妙に納得した。
さらに、考えた。
時々、盗まれるとは聞いていたけど、
100件に1つ、いや1,000件に1つもないはずだ。
(でないと、すごい問題になっているはず)
となると、その確率で、
この僕が、その被害に合った?
・・・・・あり得ない・・・・・と思った。
さらに、考えた。
1万歩譲って、盗まれた、としよう。
となると、盗んだ人は、すごい確率で
大金の入っている封筒を当てるという奇跡
に巡り合ったことになる。
・・・・となると、その人は幸運に出逢うべきタイミングにいた人、
そうならないといけなかった人に違いない。
究極的に、困っていたのかもしれない。
・・・・となると、
それに僕が選ばれたのか?
???
悔しいけど、これも幸運なのか?
僕にも幸運が来るのか?
その前触れか、これは?
そう思った。
辛い出来事の後には、
必ず、幸運がやってくるもの。
(これは、宇宙の法則ね)
きっとそこには、
「倍返しの法則」が働くことだろう。
どっちに転んでも、僕にはラッキーな出来事になるはずだ。
突きつけられた厳しい現実の中で、
僕の中にある「真実の目」は、そう答えてくれた。
辛い現実から、僕の心は
大きな「信頼」に包まれていた。
それから、何もないまま
1週間が過ぎた日の朝。
パソコン上に、郵便物が「タイ」に到着したという
信じがたい案内表示を見た。
まじ?まじ?
すぐさまタイの友人に連絡を取り、
「わ~お、奇跡だよ。タイに着いたってよ。
やったー!やったー!!」と喜び合った。
そして、その2時間後、
友人宅へ郵便物が届けられたと連絡が入った。
被害に合う確率は、1万分の1かもしれない。
しかし、漂流から生還する確率は、
1億分の1くらいかもね、
と笑い合った。[#IMAGE|S3#] PS.
この話は、1話目を書いた朝に起こった話です。
そして、今日(6/19)、差出した郵便局から電話があった。
「あの郵便物が、タイに届いたみたいですね。(遅いっちゅうの)笑
今日、連絡がありました。それで、10日以上遅れたので、
迷惑料として、送料の払い戻しが受けれるのですけど・・・・・」
僕は丁重にお断りした。
だって、それもらっちゃったら、「罪」になっちゃうでしょ?
この出来事は、被害でもなんでもなく、
神様のお遊びであり、僕への「お試し」であり、
それを通して、僕はでっかいギフトをもらっただけだから。(笑)

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