夕日に導かれて

今日の夕日は特別綺麗だった。
車が丘の上に来た時、
あまりに美しい迫力に、
思わず「お~~~」と娘と同時に
歓声をあげてしまったほど。
そして、もっと見たかったので、
次の交差点を左に曲がり、
夕日を追いかけることにした。
すると、見たこともないような
田園風景が広がっていた。
???
僕らは、この周辺に住んで8年以上が経っていた。
しかし、この道を走ったことが無かった。
・・・・ことに、走りながら気づいた。
なぜ???
不思議だった。
なぜ、今までこの道を通ったことが無かったんだろう?
???
しばらくすると、雰囲気が良さそうなお店が突然現れた。
???
6時過ぎなのに、すでに車がたくさん止まっていた。
こんなところに定食屋さんが・・・・・。
聞いたこともなかった。
家に帰ってから、あの定食屋さんが妙に気になって、
夕食はそこで食べることを提案した。
辿り着くと、広い駐車場に、
またもたくさんの車が止まっていた。
こんな場所に・・・・。
店内も凄いお客さんの数。
こんな場所に、定食屋があったなんて・・・。
田んぼの中に。。。
???
ところが、閉店21時と書いてあるのに、
”本日の営業は終わりました”と張り紙がしてあった。
(19時過ぎ頃)
え~~~???
せっかく来たので、諦め切れず、
厨房まで直訴に行った。
すると、快く承諾してくれた。
席に着くと、それを見ていた隣のお客さんが言った。
「あなた初めてでしょ?ツイテマシタね。
ここは普通、4,5回目でやっと入れるんですよ。」
え~~~???
こんな近くにこんなお店があったなんて・・・。
聞いたこともなかった。
8年間も住んでいて。。。
(お店は、6年前にできたらしい)
その後も次から次にお客さんが入ってくるけど、
みんな残念そうに帰っていく。
なぜ、こんなにも人気があるのか?
車も通らない、田んぼの中にあるお店なのに。。。
僕は、たくさんの学びを受け取った。
たくさんの感動が散りばめられていた。
でも、なぜ今までこの店のこと、
聞いたことも無かったんだろう?
こんなに近くに住んでいたのに。。。
なぜ、今までこの道を通ったことなかったんだろう?
あんなに車を走らせていたのに。。。
たくさんのたくさんの?????だった。
僕らは、住み慣れたその場所を
3日前に引っ越したばかりだった。
なぜ、引っ越した後になって・・・・・・・???
夕日は、僕らに、
『忘れものしてるよ』
と最後のプレゼントをしてくれたのかもしれない。。。
それは、
「いなか家」という定食屋さんでした。

コメントを残す