抜き打ちテスト

10日前ほどだったか、
道端で6,000円拾った。
5千円札1枚と千円札1枚が、
裸のまま落ちていた。
車に踏まれた跡も
お札にはついていた。
違和感のあるその風景とシチュエーションだったけど、
一応、警察に届けた。
裸銭(はだかぜに)だし、持ち主は現れないだろう・・・
だから・・・・・と、よこしまな思いが、
心に浮かんだことも
否定はできないけど。(笑)
そして、今日のこと。
お昼を食べて、
1時間ほど経った時、
ふと財布がないことに気がついた。
部屋のどこかにあるだろうと思いつつも、
お昼を食べたお店を出た後、
ポケットが身軽だった自分の姿が、
フィードバックしてきた。
まさか?
やばい・・・・[#IMAGE|S8#] 僕は慌てて、そのお店に戻った。
とてもお客さんの多い店。
セルフサービスのお店で、
僕の座ってた席は、お客さんが
何度も入れ替わりがあったはず。
そのままそこに財布があるはずはなかった。
従業員の人に尋ねた。
「白い財布を忘れたかもしれないんですが、
届いていませんかね?」
すると、その人が目を向けた先に、
僕の財布が、ポツンと置いてあった。
あっ![#IMAGE|S5#] 誰かが届けてくれたらしい。
『いい人に拾われたわね。ついてたわね、あなた。』
僕も心からそう思った。
どこの誰かは分かりませんが、
「ありがとうございました」と心からそう思った。
財布の中に、あまり現金は入れていなかった
とは思ってたけど、
クレジットカードとか大事なものが入っていたし、
ホントにホントにありがたいことだったと
胸を撫で下ろした。
そして、僕は財布の中身を確認した。
財布の中には、6,000円の現金が入っていた。
んっ!?
6,000円??
僕は10日前の違和感を思い出した。
あの時、僕は試されたのか?
そう頭をかすめた。
ふぅ~~~良かった。よかった。。。
抜き打ちテストは、予告もなしに
突然、実施される。
そして、差し出されている時には、
それがテストなんて分からない。
おまけに問題の意味も分からない。
問題なのに正解もない。
答えは、自分の思い、行動が
そのまま自分への回答となる。
・・・だけなのかもしれない。

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