偶然とは片付けられない「縁」

昨年の夏前に、スッキーがタイへ
仕入れに行った。
その時、買ってきたワンピーススカートが
飛ぶように売れて、タイの友人に2度ほど
追加注文をしてもらったほど。
でも、僕はどんな店で買ってきたのか、
想像も出来なかった。
というもの、それが売っているマーケットは、
世界一と言われるほどの巨大であり、広大であり、
15,000店がひしめき合っている。
一度行ったお店には、2度と行けないほど、
迷路仕掛けになっている。
(でも、今は50回ほど行っているので、
ある程度の地図は分かるようになったけど)
どんなお店で、あのスカートを見つけてきたのか?
僕は、とっても興味深かった。
それで、今回タイの友人にそのお店に
連れて行ってもらうことにした。
そして
着いたお店にあ然とした。
「えっ?・・・・・・この店?」
僕は、鳥肌が立っていた。
その店は、僕が初めてこのマーケットに来た時に(8年前)、
最も気に入ったお店で、記念にここのお兄さんと
一枚写真を撮ってもらってたほど。

http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Oasis/9506/thai8.htm
8年前に書いたエッセイより

そのお兄さんは、まだそこにいた。
マスターも若いし、痩せてるね~(笑)
「ここだったのか?・・・・・・・・・・・・」
僕はお店の中で、言葉を失った。
言葉にならない、表現できないものが心の中で渦巻いていた。
もう一度言いたい。
10分の1という確率でも、そう当たるものでもない。
ここには、15,000店のお店が渦巻いているのだ。
実は今回の旅で、こんな偶然の奇跡を
3連発で食らってしまった。
どういうこと???
「面白い」を通り越して、「恐怖」まで感じた。
そして、僕は気づきを得た。
いつも僕は、このマーケットで
「もっといい店ないかな~」
「もっと面白いお店ないかな~」
と体力の許す限り、時間の許す限り、
限界ギリギリまで頑張っていた。
まだ何かあるはずだ。
もっと何かがあるはずだ。
8年間、もう50回ほどギリギリの勝負をしていた。
あらゆるお店で、似たようなものを買い続けてきた。
しかし、僕は教えられた。
結局は「縁」のあるところの辿り着く。
そして
「縁」があるものは、もうそこにある。
必要なものに、もうすでに出逢っている。

お兄さんは、
8年前よりふっくらしていた。
ブログでネパールの話を
中途半端でタイに来て、
僕は、ネパール人のお店で
奇跡と再会した。

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