時空を越えたシナリオ

僕は昨日、
また人生の不思議に出逢った。
僕は約1年半前に、今の場所に引っ越してきた。
それから数ヵ月後、
隣の駐車場で、
何だか見覚えのある顔を見た。
さらに数ヵ月後、
その人のアパートのベランダに干してある
洗濯物を見て、僕の確信は99%になった。
そして、昨日、
初めて挨拶を交わしたのをきっかけに、
僕は、呼び止めて、思い切って話しかけてみた。
「あの~?木花中出身じゃないですか?」
名前は覚えてなかったので、
記憶にあるその彼の情報だけを投げかけてみた。
その問いに答えずに、彼は怪訝な顔をしながら、
僕に近づいてきた。
『あなたは・・・・?』
「僕は、10数年前あなたと一緒に、消防士の試験を受けました。」
その瞬間、彼の目が輝いた。
『覚えてます!あなたのこと・・・覚えてます。』
あれから16年の月日が流れている。
彼は運よく消防士になった。
僕も運よく消防士を落ちた。
1度目の消防試験を受けた時、
中学校が隣だったこともあり、
すぐに友達になった。
しかし、2人とも落ちてしまった。
翌年、2度目の試験にも彼は来ていた。
たぶん、2年連続で受験していたのは、
彼と僕だけだったと思う。
今年こそ!2人の意気込みは、
他の受験生とは違っていた。
そして彼は、見事にその夢をつかんだ。
今も現役バリバリに活躍しているみたいだ。
1回りも、2回りも体が大きくなっていた。
当時、僕はお医者さんに向かって、
言ってはいけない一言を言った時、
止めに入った付き添いの消防士さんは、
今、彼の直属の上司なんだという。
http://www.samadhi.ecnet.jp/wangan.html
(湾岸戦争から10年)
時を越え、何かがまたつながった。
彼の姿に、輝きを見た。
良かったですね。
僕の心には、一点の悔しさも生まれなかった。
お互い自分のポジションで生きている。
16年前の「神様のジョーク」のシナリオには、
16年後の再会という「感動」も書かれていたのだろうか。
僕は、空を見上げた。。。
全ては順調に動いている。。。

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